ライター/角田真一

私たちは埼玉県を中心に直営店舗で営業する便利屋アルファです。世間では、まだまだイマイチなイメージを持たれている便利屋という業種ですが、便利屋で働く側がみずからイマイチなイメージについて考察してみたコラムです。便利屋という業種が社会で信頼を得るために、何をするべきかを考えます。

便利屋アルファの打合せ

■便利屋という業種にはまだまだイマイチなイメージがつきまとっています

私たち便利屋アルファは、今年で創業19年目をむかえました。フランチャイズの店舗展開をせず、直営店舗のみで埼玉県内を中心に営業を続けている便利屋です。現在、社員10名ほどのとても小さな会社ですが、おかげ様で着実にお客様を増やしながら営業を続けています。
私が便利屋アルファに入社したのは2009年で、当時は便利屋という業種が世間一般に認知されておらず、便利屋を知ってもらうことや信用してもらうことが営業上の大きな課題でもありました。そんな課題に取り組みながらこの仕事を続けてきて、少しずつ便利屋という業種が世間で認められてきたように思います。
それでもまだ、便利屋の怪しそうなイメージ、ネガティブなイメージが払拭できていないのが現状です。今回は世間一般での便利屋に対するイマイチなイメージとその理由について考察してみました。

■世間一般での「便利屋」のイメージとは

みなさんは、便利屋にどのようなイメージを持っていますか?「24時間営業・年中無休」 「なんでも頼める」 「呼べばすぐに来てくれる」 「変わった相談を受けている」 あるいは、「ぼったくられそう」 「サービスの質が悪そう」 「犯罪の手伝いもしてそう」 「怖い人がやってそう」このようなイメージを連想されるのではないでしょうか。実際、便利屋で働いている私たちがお客様に言われた感想や依頼する前のイメージは、さきに述べたようなポジティブなイメージとネガティブなイメージがそれぞれ半々くらいの割合です。ポジティブなイメージは嬉しいですが、ネガティブなイメージは出来るかぎり払拭していきたいものです。しかし、なぜさきに述べたイメージを世間一般のかたは持つのでしょうか。私は次のような理由を考えました。

■「24時間営業・年中無休」 「なんでも頼める」 「呼べばすぐに来てくれる」 「変わった相談を受けている」というイメージの理由

「便利」という言葉は、英語で“convenience”(コンビニエンス=便利、利便性)です。この言葉から、当然「コンビニエンスストア」を連想します。世間がコンビニエンスストアにもつイメージは、【24時間営業・年中無休】で【なんでも手に入る】ことですから、社名に「便利」とつくならば、必然的に【24時間・年中無休】で【なんでも頼める】ことを人は期待します。これが上記のイメージの理由ではないでしょうか。もちろん、事業者側もコンビニエンスストアのように便利な存在を目標にしていますので、そのようなPR広告を強めに発信していることもイメージ付けに影響していると思います。
また「自分が想像もしないような変わった相談を解決している」というイメージは、消費者ひとりひとりの相談に親身に対応してきた結果、後からついてきた便利屋独特のイメージです。親身に対応する姿勢を、世間が認知していることのあらわれのように思います。

■「ぼったくられそう」 「サービスの質が悪そう」というイメージの理由

「便利屋」が社会に認知されるようになったのは、ごく最近のことです。まだまだ業界自体は未成熟といえます。ですので、便利屋を起業する人の個性や考えによって、提供するサービスの内容や質に大きな差があります。便利屋という業種は、「相談者の困っていることを解決する」という目的によってのみ、そのアイデンティティーが確保されているようなものです。ですから、依頼された困りごとをどのくらいの費用でどのように解決するかについては、解決する側(事業者)によるところが大きいといえます。
目的(ゴール)は単純明快でも、解決方法(ルート)が人によって違えば、解決までの費用も違ってくるかもしれません。悪質なケースでは、相談者が困っている状況を逆手にとり、早急に解決することを理由に解決方法の説明を省いて費用を多く見積もったり、あるいは見積もりすらとらずに解決後に相談者に過大な費用を請求する事業者も少なくありません。困っている人の弱みにつけこんで過大な請求をする手法は、昔からある商売の悪質な手口です。事業者が倫理観を持って、悪質な過大請求をしない業務管理をすることが自分たちのイメージを改善する方法です。
また、便利屋業界において一定のサービス水準が確立されていないこともあって、サービスの良し悪しを提供する側が反省しにくい現状もあります。提供する側の職歴もサービスの質に影響し、事業者によって得意とするサービスも違いますので、場合によってはサービスの質が悪いと評価されることもあります。このようなことが、世間に「ぼったくられそう」「サービスの質が悪そう」というイメージに繋がっていると考えられます。事業者ごとに会社の特長や強みを伸ばし、理想を高くもってサービス向上に努めることが重要ではないでしょうか。

■「犯罪の手伝いもしてそう」 「怖い人がやってそう」というイメージの理由

上に述べたように、それぞれの便利屋がどのようなサービスを強みとして、提供するかは事業主の考えや従業員のスキルによって変わります。ですから、お金になるなら怪しいと思われる仕事でもやってしまう事業者もでてきます。
平成26年に八王子市で便利屋が遺体をトランクルームに運んだというニュースがありました。長さ2m重さ50kgの梱包物を遺体が入っていると知らずに運搬したようです。このような事件のほう助になるような相談は、そうそうあることではありません。とはいえ、常識で考えれば、輸送中の破損を避けるためにも、運ぶ前に荷物の梱包状態を確認しておきたいと思うのが請け負う側の心理ではないでしょうか。このような手間を省いて請け負ってしまった背景には次のような理由が考えられます。
便利屋は豊富なサービスや秘密厳守を売りにしますから、「何か特殊な事情をもつ依頼者のリクエストにもなんとか応えたかった」あるいは、「すぐに済んでしまう依頼だから、余計な詮索はせず安請け合いしてしまった」どんな理由にせよ、このような事件にかかわることは業界のイメージダウンにつながるため、絶対に避けなければなりません。サービス水準が確立されていないこの業界だからこそ、こういったトラブルを回避するよう常に予防線を張っておきたいものです。
上記のニュースなどの影響と、なんでも黙って引き受けてくれそうというイメージが「犯罪の手伝いもしてそう」やそういった事件性のある仕事なら「怖い人がやってそう」というネガティブなイメージに繋がっていると私は考えます。

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■まとめ~便利屋がこれから取り組むべき課題~

以上に書いたことが、世間一般の便利屋に対するイメージとその理由についての私の考察です。色々なご意見があると思います。私自身はこれを書きながら、改めて便利屋に従事する側が「便利」という言葉の意味をきちんと定義づけすることが重要だと思いました。そしてそれは、まっとうな倫理観や社会性のもとで定義づけされなければなりません。誰にとっても便利な存在を目指すことは、とても価値があることです。しかし、どんな業界でも、あるひとつの企業ですべての消費者を満足させる商品やサービスを提供できるわけではありません。便利屋も同じように、各事業者が出来る限り多くの消費者を満足させることができるサービスを目指しつつも、業界全体が横のつながりをもつなどして、特長を補い合うような協力関係も必要になっていくのだろう。そんなことを考えさせられたテーマになりました。

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