ライター/角田真一
昔はどの家にも必ずあった『畳の部屋』も、最近ではすっかり見なくなってきました。そのため、いざ畳の交換がしたいと思ったときに「どうやったらいいのか?」「いくらぐらいかかるものなのか?」などが、分からない人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、畳のメンテナンスの方法について、ご紹介します。
■理想的な畳のメンテナンス時期の目安は?
畳ってどのくらいの頻度でメンテナンスしたら良いかご存知ですか?畳のメンテナンスにはいくつか種類があり、それぞれ対応する年数が異なります。
- 「裏返し」(表の「い草」を裏返しに貼りなおすこと)→2~3年に1回
- 「表替え」(表の「い草」を交換すること)→4~5年に1回
- 「新床への交換」(畳の表と床を新しいものに交換すること)→10~15年に1回
うーん…こういうのを見ると色々やることあるんですね。実際、この通りにメンテナンスする方はとてもマメな方だと思います。私の実家でも20年住んでいて、一度も畳交換したことないです。家具も動かさなきゃいけないですし、理想と現実のギャップはかなりありそうです。
■現実的なメンテナンスの目安は?
理想的なメンテナンスは出来なくとも、気になることがあればやっておきたいですよね。では畳がどんな状態になったらメンテナンスをやるべきなのでしょうか。
以下の3つが主な理由になりそうです。
- 畳がササクレている
- カビやダニが気になる
- 畳の凹みが酷くなってきた
畳のササクレがひどくなり、靴下に「い草」のカスがつくのが気になったら「裏返し」か「表替え」の時期かと思われます。また、畳に寝てたら身体が痒くなるときはダニの可能性もありますので、畳の下に防虫シートを敷くか、「表替え」をしてしまうのも方法ですね。畳が凹んで沈む時は、湿気や劣化で床がダメになっている可能性があるので、新床への交換をしたほうが良さそうです。
■ 費用ってどのくらいかかるの?
何より気になるのが、費用のことですよね。だいたいの相場を調べてみました。
- 裏返しの料金3,500円/畳
- 表替えの料金5,500円/畳~
(品質により料金は変わります左記の料金は下級品のもの) - 新床畳の料金8,000円/畳~
(こちらも品質によって料金が変わります。床の種類と表のい草の両方が料金に反映されます。参考料金はボード床に下級品の表い草を貼ったものです)
参考料金の下級品といっても決してダメなものではなく、賃貸物件などで使われている畳と同程度の質はあります。6畳を表替えしたら3万円オーバーですから、いつやるかの判断は人によって違ってきそうですね。
■まとめ
日本人なら新品畳の香りや居心地の良さを分かってはいるものの、なかなかメンテナンスをせず、ほったらかしにしてしまいがちの畳。カビやダニの温床となる可能性もある畳ですので、清潔な環境を維持するためには少々の費用がかかっても表替えなどのメンテナンスはやっておいたほうが良いかもしれません。
<今回の作業事例:畳の裏返し、表替え、新床交換など>
作業人員 | 1名 |
作業時間 | 預かり納品で半日から対応 |
作業料金 | 3,500円~+消費税 |
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