今回ご紹介するのは、便利屋アルファにご依頼くださったお客様。
お客様の終活をお手伝いさせていただいたこのエピソードは、私たちがアルファ終活サービスという終活会社を立ち上げるきっかけにもなりました。
本ブログ記事は、2016年4月に投稿した記事を再編集したものです。
ご依頼事例を紹介をするにあたり、個人情報保護のため事実に一部修正を加えてご紹介しております。
不用品の片付けが初めての出会い
私がそのお客様と初めてお会いしたのは、不用品としてタンスを処分したいとご依頼をくださったから。
80代だとおっしゃるこの女性のお客様は、見沼区にある分譲マンションにお一人で住んでいました。
女性のご依頼は不要になった大きなタンスの処分。
数年前にお亡くなりになったご主人の衣類を処分したので、空になったタンスを片付けて部屋を広くしたいとのご要望でした。
便利屋アルファでは、おかげさまでたくさんのお困りごとのご相談をお受けしておりますが、ご依頼いただく半数は不用品処分に関するご相談です。
私たちはタンス1竿からでもお伺いして、お客様のご希望に沿ってお困りごとを解決いたします。
このタンスの片付けのご依頼をきっかけにして、その後もお客様から幾度に渡ってご依頼をいただくようになりました。
訪問を重ねていくと話題は終活に
最近では、自宅で増えてしまった家財の整理を終活の手始めにする方も増えてきました。
便利屋アルファに不用品の処分をご依頼されるお客様の中でも「終活をはじめようと思ってね」と片付ける理由を教えてくださる方もいらっしゃいます。
このお客様も終活としてお片付けをしていると知ったのは、私が何度目かに訪問した時のことでした。
この日も、不用品処分を少々と小さめの家具を移動したいというご依頼でお伺いしていました。
お客様に「お部屋も以前に比べて広くスッキリしてきましたね!」と私がお声がけすると、「終活をしているのよ」と教えてくださいました。
「そうだったのですね。これからのご心配がありますか?」と私は続けてお伺いしました。
お客様は「終活をしておくと、もしもの時のことを心配せずに毎日が楽しめるようになるのよ」
と教えてくれました。
葬儀の事前相談
また別の日に家財整理をご依頼いただきました。
作業の後に、私はお客様に「ご葬儀のお見積もりをとったことはありますか?」とお尋ねしました。
すると、お客様はある葬儀社のパンフレットを見せてくださいました。
「パンフレットに書いてあるこのプランで頼もうと思ってるのよ。葬儀の規模は小さくていいから、費用もあまりかからないほうがいいのよね」とご自身の葬儀についてお考えをお聞かせくださいました。
私は、「もし余計なことでなければ、葬儀社さんに来ていただいてお見積もりをとってみませんか?」とご提案しました。
「そうね、それじゃあお願いします」とご了承くださり、ご自宅に葬儀社さんに来ていただく手配をしました。
株式会社アルファ終活サービス、株式会社便利屋アルファでは、葬儀社様と遺品整理の業務提携をしております。
葬儀の事前お見積もりをご希望されるお客様には、信頼できる葬儀社様の中からご希望に沿ったプランや葬儀社様をご紹介することができます。
終活の日
また別の日には私が来るのを待つ間、遺言書を書いていたと思われる様子も伝わってきました。
机の上には、書いている途中の遺言書と辞書。そしてご愛用のメガネが置いてありました。
一字一句間違えないよう丁寧に書いている様子が伝わってきて、私にも丁寧に接してくださるお客様の穏やかで優しいお人柄が垣間見える一場面でした。
お客様は「終活の日」というのをご自分で決めて、家財の整理や遺言書の作成などをコツコツと進めていたのだろうと思います。
私は、お客様が終活を着実に進める様子が少し気がかりで「お身体でどこか悪いところでもあるのですか?」と聞いたことがあります。
「心臓が少しね」とお客様はお話ししてくださいました。
その日は夏の暑い日で、一緒に高校野球の試合を見ながら片付けをしました。
「高校球児を見ると元気が出るのよ」と教えてくださいました。
職業が学校の先生だったということも、この時教えていただきました。
葬儀社から連絡が入る
私がお手伝いできる家財整理もひと段落して、私はお客様とお会いする機会が少なくなっていました。
お客様のお身体が心配でしたが介護ヘルパーさんを利用されていたので、ヘルパーさんが見守りをしてくれているだろうと連絡は控えていました。
お客様とお会いすることがなくなって1年ほど経ったある日、私の携帯電話が鳴りました。
提携している葬儀社様からでした。
さきほどお客様が亡くなりこれから斎場にお運びいたしますとの連絡でした。
雨が降る日の午後2時頃。
私は仕事を済ませて、斎場に向かいました。
病院から搬送され霊安室に安置されたお客様にお会いすることができました。
ご自宅で倒れているところをヘルパーさんに発見されたそうです。
お客様とのお別れ
私はその日初めて、お客様の御子息とお会いすることができました。
私が挨拶をさせていただくと、御子息は私のことすでにご存知の様子でした。
亡くなったお客様が生前、私のことを御子息にお伝えくださっていたようでした。
お焼香をすませて、御子息と少しの間お話しができました。
私は、お客様が終活をしていた時の様子を覚えている限りお話ししました。
私が一方的にお話をしていました。
御子息に生前のご様子を伝えたかったつもりですが、私が御子息に思い出話を聞いてもらうことでお客様のご逝去の悲しみを少しでも和らげたかったのだと思います。
ご葬儀が滞りなく済んだことを後日、葬儀社様から聞き安心しました。
遺品整理の日
お客様のマンションに久しぶりに行く日が来ました。
今、この部屋で一緒にいるのは斎場でお会いした御子息です。
遺品整理の日です。
生前にお客様とお打ち合わせをしていた通りに遺品整理を実施しました。
この部屋の売却が決まり、間もなくその手続きも終わるというお話でした。
この部屋はベランダから見える富士山が自慢で、天気の良い日に訪問すると景色がとっても綺麗で、その景色を見ながら一緒にお片付けをしていたことを思い出します。
もっと頻繁に連絡していたら良かったと後悔もあります。
でも、私が訪問する日はお客様の終活の日。
もしかしたら、私に会う日はお客様にとっては寂しい日だったかもしれません。
遺品整理が終わって御子息がありがとうございますと私たちに感謝のお言葉をくださいました。
「この時のために終活をしてきたのですよね?」
今はいないお客様の意思、残された家族への想いがその場にはありました。
私はお客様がここにいるような感覚を覚えました。
それはきっとお客様の想いがこの場にあったからなのだと思います。
人はいつか必ず旅立ちます。
そして、その人が旅立った時に残される人がいます。
身体はなくなってしまいますが、想いを残すことはできます。
想いを残すことが、終活にできるとても大切で素敵なことなのでしょう。
これまでのお客様のご依頼で、私は便利屋としても人としても成長させていただきました。
「本当にありがとうございました」と御子息に深く一礼をしてこの部屋をあとにしました。
株式会社アルファ終活サービスとは
株式会社アルファ終活サービスとは、
創業20年を超えて、年間1500件以上のご依頼を解決する便利屋アルファがつくり上げてきたお困りごと解決力を、今注目の「終活」で困っている人を助けるために立ち上げた終活の便利屋です。
【終活版!便利屋アルファ】と覚えてください。
便利屋アルファにはなかった新しいサービス
◎生前整理でのお片付け
◎おひとりさま高齢者の見守り
◎空き家の管理
◎エンディングノートの書き方講座
◎葬儀やお墓、相続の相談
など
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