ライター/角田真一

今や若い人までもが自分の孤独死を心配する時代です。出来れば自分も身内にも起きてほしくない孤独死ですが、もしも、身内に孤独死が起きてしまった場合、どう対処したらよいのでしょうか。今回はそんな孤独死が身内に起きてしまった時にすぐにやるべき3つの対処についてお話します。

孤独死の特殊清掃と遺品整理

■(1) 警察に通報する

もしも、あなたが孤独死の発見をしたら、すぐに警察へ通報しましょう。死因が事故なのか、病気なのか、事件なのか司法解剖によって判断しなければならないからです。遺体は警察がいったん引き取り警察署に運ばれます。警察署には安置室があり、祭壇の前に遺体が安置されます。また、遺体の付近にある財布などの貴重品は、身元を照合するためにも警察が遺体引き取りの際に一緒に持っていくことが多いです。

もし、現場にあるはずの財布がないことに気づいたら、警察に問い合わせてみてください。身分照会に必要な貴重品は警察が預かり、保管してくれているはずです。司法解剖の結果が出るのは早くて1週間くらいです。場合によっては10日前後かかることもあります。司法解剖の進捗が心配な場合は、管轄の警察署に連絡をしてみましょう。

■(2)葬儀社に相談する

遺体が警察に運ばれ、司法解剖が終わり、捜査結果が出たら、今度は身内に遺体を引き取る義務が生じます。その時に本当に身内が遺体を持ち帰るわけにはいきません。ですから遺体が発見され警察に引き取られた後、すぐに葬儀社に相談しておきましょう。葬儀社が管轄の警察署と連携して遺体を引き取り、火葬場に搬送してくれます。

また、司法解剖が終わるまでに、葬儀の打ち合わせも済ませておきましょう。葬儀までの必要な流れはすべて葬儀社がリードしてくれますので、希望に沿った葬儀が執り行えるよう冷静に打ち合わせをしてください。

■(3)遺品整理・特殊清掃業者に相談する

知らない人も多いのですが、孤独死の発生した部屋の後片付けの責任は遺族に生じます。ですから、あらかじめ遺品整理業者に相談し、どこまでの原状回復義務があるのか不動産管理会社に確認をしながら、遺族の負担する遺品整理と特殊清掃の見積もりをとっておきましょう。ただし、警察署から部屋の片付け許可がおりるまでは荷物を動かしてはいけない決まりになっています。これは死因に事件性があると警察が判断した場合、室内の物的証拠が処分されてしまうことを防ぐため警察が決めたルールです。

そうはいっても、腐敗の進んでいた遺体から発せられる腐敗臭や害虫は周囲に悪影響を及ぼします。警察に相談しながら、出来る限り早いうちに特殊清掃を依頼しましょう。部屋の脱臭には1週間程度かかることもありますので、早めに相談し依頼することをおすすめします。

特殊清掃の内容や費用についてはこちらの記事を参考にしてください

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■まとめ

いかがでしたでしょうか。もしも孤独死が身の回りで起きたら、上記の3つのことを素早く冷静に対処してください。便利屋アルファでは、数多くの遺品整理や特殊清掃の経験をもとに、こういった場合の対処方法や手順についても無料でアドバイスしております。まずは、孤独死を未然に防げるよう、健康的な生活を送ることと身内や近所の方々とのコミュニケーションを大切にしていきたいですね。

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